会社とは何か。辞書を引くと次のように書いています。
《商行為その他の営利行為を業とする目的で設立した法人》
つまり、端的に言えば「利益を追求していくための集団」ということになります。
ただ、利益を出すことができればいいという考え方では、地域社会や人々に受け入れられず、結局のところ事業を発展させ続けることは不可能でしょう。
だから社会の多くの企業は「〇〇を△△するために、この商品を世の中に広げる」や「■■を××するために、このサービスを伸ばす」など、事業の発展そのものを目的としています。
それが社会に認められ、世の中に受け入れられることで結果として利益につながり、企業価値が上がることは明らかです。
では、会社の目的は利益であってはならず、事業そのものであるべきか。
私たちリンクスプラウトの目的は、それとは別のところにあります。
リンクスプラウトグループの目的は、利益でも事業でもなく「人づくり」です。
その「人づくり」という、ただ一つの目的を果たすために必要な方法が事業であり、その事業の発展や存続のために必要なものが、利益であると考えています。
会社は英語でcompanyと言います。
これはラテン語の「com（共に）」と「panis（パンを食べる）」に仲間を表す「-y」がついた言葉であり、もともとは「一緒にパンを食べる仲間」という意味から作られています。
別々の地に生まれ育ち、年齢や性別も違う人々が、誰かや何かのために集い、それぞれの人生を交差させながら成長して、幸せの答えを見つけていく。
人が会う社（やしろ）と書いて会社と読むように、リンクスプラウトは、その場所であり空間、またそこに集う人々こそが会社という言葉の定義であると信じています。
「企業は人なり」という言葉が指すとおり、会社と人は二人称により隔てるものではなく、イコールの存在であり、人そのものが会社である。
つまり、リンクスプラウトとは、愛すべきすべての社員たちです。
もしご縁があって、あなたが私たちリンクスプラウトと人生を重ねることがあるならば、この「自分こそがリンクスプラウトである」という自信を胸に、凛として生きてもらいたい。
その上で、人としての成長とは何なのか、人生の幸福とは何なのか、我々の目的である「人づくり」とは何なのか、その輪郭を共に感じ、共に作り上げていってほしい。
それが、私の心からの願いです。

株式会社Linksprout
代表取締役　金岡　大治